Ableton LiveというDAWソフトについて

素人感想ですが、Ableton liveはの良いところは以下の2つに集約されると思います。

・よく分からなくてもそれっぽい音楽がつくれる(つくりやすい)
・作ったもので色々と遊べるようになっている

この2つを軸にしてざっくりと解説していきます。


Ableton LiveというDAWソフトについて

多くのDAWソフトは「完成された一曲を作る」ことを目指しています。

もちろんそれを否定することはありませんが、完成されたものを作ることは大変な労力と多くの知識・経験が必要です。素人がいきなり取りかかっても非常に困難です。

Liveが持つ"セッションビュー"という要素

いきなり曲を作ろうと思っても、何から始めたらいいのかさっぱり分かりません。とりあえずコード進行とかいうものを勉強してみようかな・・と思い、教本を買ってみて知識を覚えてみても、それをいきなり使いこなすことは難しいでしょう。知識と経験は全くの別物です。

そこで活躍するのが、Liveが持っている「セッションビュー」という要素です。

曲は作れなくても"フレーズ"は作れる

例えばですが、「イントロ→Aメロ→Bメロ→サビ」といった様にフォーマットが決まっている種類の楽曲があります。J-POPなんかはその典型ですね。

これをいきなりまとめて作るのは難しいですが、部分的なメロディだけを作るのは難しくはありません(完成度はさておき)。


上図がセッションビューになりますが、このようにLiveでは部分的なフレーズで区切って音楽を作ることが出来ます。他のDAWソフトではこのように区切られていないため、初期の段階で全体のイメージを掴むことが要求されます。

フレーズを展開して"曲"にしていく

フレーズが1つ出来れば、それを少しずつ変化させるのは難しくはありません。音を足したり・引いたり、音程を上げたり・下げたりずらすしたりしていきます。


それをしばらく繰り返していけば全体の流れが出来てしまいます。


これだけでも既に曲に近い状態になっていますね。


後はフレーズに対して別の音源フレーズを重ねていきます。「こんな音が重なっていたらいいな」というものを雰囲気で追加していきます。


画像ではピアノ→ギター→ドラムの順番で作っていますがどんな過程でも自由です。一般的なクラブサウンドであればベースから作るのがセオリーですね。


最後にフレーズの再生順を決めてグループにしてしまえば立派に曲になります。この「フレーズ単位で考える」というプロセスがLiveの特徴です。

作ったもので遊べる

このセッションビューはフレーズ作成時だけでなく、パフォーマンスでも素晴らしい機能を発揮します。


「イントロ→Aメロ→Bメロ」といった様に、決めたグループ毎に再生することも出来ますが、「Bメロ→Aメロ→サビ」という様に、グループの再生順を変えて再生することも出来ます。また、「AメロのドラムにBメロのギターを合わせる」といった様に、新しいグループとして再生することも出来るようになっています。


これにより、一度作った曲であっても再生するフレーズを変えることで別の曲として再構成してしまうことが可能です。再構成する中で、より気に入ったものができることも少なくないでしょう。

1曲内だけで再構成するのも楽しいですが、多数の曲に渡る場合はさらに自由度が高まります。様々な曲のサビを同時に重ねてしまうという荒技も可能です。

パフォーマンスが出来るDAWソフト

このようにLiveはDJのようなパフォーマンスが出来てしまうDAWソフトでもあります。


「何だかよく分からないけど曲が作ってみたい!そして作ったものでパフォーマンスがしてみたい!」といった目的の方にはAbleton Liveは限りなく正確になると思います。

やや専門的な要素になりますがAbleton Liveは様々なサードアプリやハードと連携していることが多いので、後々がっつり音楽を作りたくなった場合にも好都合だったりします。
 

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