TRAKTORの使い方(11) クルーズモードについて

今回はクルーズモードの話です。

前回ちらりと出てきたクルーズモードについて改めて解説していきます。このクルーズモードに関してはあまり需要が無いとは思うのですが、一回くらいは目を通しておいた方が良いとも思うところです。

クルーズモードとは、曲を自動的に読み込んで再生する機能

クルーズモードのON/OFFは『NIロゴ』の左横にある回転矢印ボタンで行います。


前回のキューでフェードイン/フェードアウトの説明を行いました。

その時に『フェードインキュー/フェードアウトキューは曲の最初と最後に付けるのが有効である』と書きましたが、その原則をある意味無効にしてしまうのがクルーズモードです。

何故かと言うと、クルーズモードをONにしておくとフェードインキュー/フェードアウトキューを設定してなくても曲が終わりに近づくと自動的に曲を読み込んで再生してしまうからです。

そのようなわけで、クルーズモードとは『トラックを自動的に読み込んで再生する機能』だと言えます。

一例ですが、具体的には以下のような流れになります。

(1) Aデッキに曲をセットして再生する
(2) クルーズモードをONにする(※クルーズモードはデッキ再生中にしかONに出来ない)
(3) Bデッキに自動的に曲が読み込まれる
(4) Aデッキの曲が終了付近にくるとBデッキの曲が再生し始める
(5) Bデッキの曲が再生し始めるとAデッキの音量がゼロになりブラウザから新しい曲が自動的に読み込まれる
(6) 以下繰り返し

・・という感じの機能がクルーズモードです。ちなみに、この場合における曲の読み込みはクルーズモードをONにした時のプレイリストに同期します

もちろんフェードインキュー/フェードアウトキューを設定するのは有効です。フェードインキュー/フェードアウトキューを設定していると、そのポイントからのスタートとエンディングになるわけですからね。

そしてクルーズモードには終りがありません。手動でクルーズモードをOFFにするまで曲の読み込みは続き、プレイリストを全て再生してももう一度最初に戻って永続的にリピートされるようになっています。


さらにクルーズモードでは「音量のバランスが一定である」という特徴があります。

これはどういうことかと言いますと、Aデッキの音量がMAXの場合はBデッキの音量がゼロになるということです。まぁ正確に言えばこの場合はBデッキを再生すること自体出来ないわけですが。


クルーズモードでは音量フェーダーがデッキ再生のON/OFFとして機能します。

上画像のような状態ではどれだけBデッキの再生ボタンを押しても曲はスタートしませんが、Bデッキのボリュームフェーダーを上げると曲が再生されます。そしてBデッキのフェーダーを上げるにしたがってAデッキのフェーダーは下がるようになっており、BデッキのフェーダーがMAXまで来ると今度はAデッキの再生が停止します。

デッキが停止すると自動で曲を読み込むことになるので、この場合はAデッキの曲が入れ替わるわけですね。ちなみにクロスフェーダーを使ってON/OFFをさせることは出来ません。

言葉で書くと何だか良く分からない感じですが、実際にクルーズモードに入ってフェーダーをシャカシャカ動かせば簡単に理解できると思います。

以上がクルーズモードの概要になります。実際のDJプレイではあまり使わないかもしれませんがitunesで作成したプレイリストをTRAKTORでリスニングしたりする場合は便利だったりします。
 

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