TRAKTORの使い方(4) トラックを読み込んでブラウザを整える

今回はトラックを扱う上での玄関口となるブラウザの話です。『何だそんなこと』といった感想を持たれる方も多いと思いますが、意外に(?)ここが一番大変だったりもします。

TRAKTORは曲のアクセス全てをブラウザを通して行います。

一番最初に『とりあえず曲を再生しようとして適当なmp3ファイルをデッキにドラック』した方も少なくないと思いますが、この場合でもブラウザにはデッキに放り込んだ曲がしっかりと記録されています。

まぁ…要するにブラウザを無視するのは難しいので、最初のうちにどんな仕組みになっているのか理解した方が正解という話です。

…で、早速ブラウザの説明に入りたいところですが、まずプレイリストの重要性について書かなければいけません。PCの中には膨大な曲が入っていますので予めリストを作っておかなければスムーズな対応は出来ません。

そのプレイリストについてはTRAKTORから作るやり方とitunusから作るやり方があります。とりあえずこのことをまず頭に入れてから解説を参照されて下さい。


・TRAKTORブラウザのツリー表示について

まずは基本となるツリーのノードを見ていきましょう。


形としてはPCのツリー表示と同じですが、TRAKTORはそれとは微妙に違う点があり最初のうちはかなり紛らわしかったりします。その紛らわしいものの筆頭が一番上の「トラックコレクション」です。

トラックコレクションとは『TRAKTORで使用する曲が全て閲覧できる場所』です(※この説明だと分からないと思いますがとりあえず先に進んでください)。

TRAKTORに限らずDJソフト全般に言えることですが、DJソフトはトラックデータの解析がとても重要になります。

トラックデータの解析とは簡単に言えば曲の波形を読み取る作業です。この作業にはリソースが必要になるため「音楽ファイル→デッキ」という直接的な形ではなく「音楽ファイル→トラックコレクションを経由→デッキ」という間接的な形になっています。

…とは言え、トラックコレクションに音楽ファイルがセットされたからといっても曲が再度インポートされてファイルが再生成されたりするようなことはありません。

何が言いたいのかと言いますと「トラックコレクション」という場所を気にする必要は無いということです。

例えば上の画像ではアーティストの数が(4)となっていますが、この状態で適当なミュージシャンの曲をデッキにドラックすれは一人追加されて(5)となります。使っているうちにごちゃごちゃしてしまうのは避けられません。

このようにトラックコレクションは絶対的にカオス化してしまうので、必然的に自分自身でプレイリストを作って整理するしかなくなります。

ここで問題になるのが「データを整理するとどうなるのか」ということです。


トラックコレクションでは右クリックから丸ごと消去することが出来ますが、ここで削除をしてしまうと登録したデータが丸ごと消えることになります。

オーディオデータそのものは消えないのですが(※消すことも出来ますが)、そのオーディオデータに関連するプレイリストが同時に消去されてしまうのです


上の画像だとトラックコレクションを全て消去してからあらためて数曲を読み込んだeeeeというプレイリストをTRAKTOR内に作っているのですが、この状況でトラックコレクションを消去するとeeeeも消えてしまうということです。

ここで最初に書いた「プレイリストはTRAKTORから作るやり方とitunusから作るやり方がある」ということが関係してきます。

察しが付いている方も多いと思いますが、TRAKTOR内のトラックコレクションを消去してもitunesから作ったプレイリストは消えることはありません(正確に書けば消えますが、itunes側のプレイリストは消えませんのでそこから再度インポートが可能です)

感覚として『トラックコレクションをまっさらの状態にしてからはじめたい』という場合も多いと思います。こういう場合はitunusでプレイリストを作成しましょう。

まぁトラックコレクションを白紙にするorしないはさて置くとしても、音楽プレーヤーにitunusを使用されている場合がほとんどだと思います。

結局のところ再生プレイヤーでプレイリストを作るのが楽ですし、トラクター側の操作で間違って消してしまうこともありませんからプレイリストはitunusで作っていく方が合理的です。


今回はここまでということにしましょう。次回はさらにブラウザについて説明していきます。
 

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